top of page
インフェクション
42度の 熱さの中に 覚えている
微かに触れる 指先に刻まれた
思い出は
消えないよ 消えないよ
胸深く穿つその棘が
痛むんだよ 分からないでしょ
だから
映してあげるよ
あの日は陽炎 立ち上る日で
視界は霞んで
ボクは眩み 眩しさの中
ただ 見つめてた
消えないよ 消えないよ
胸穿つ あなたの棘が
痛むんだよ 分からないでしょ
だから
教えてあげるの
声が聞こえる 鼓膜の奥に
そっと そっと そっと
痺れているの 唇の先
そっと 触れてほしいの
目を伏せて 息をしてる
深く もっと深く
あの日 ふいに
抉られた傷が疼いて
消えないんだよ 消えないんだよ
胸穿つ あの思い出が
痛むんだよ 痛むんだよ
あなたに 教えてあげるよ
消えない 消せない 消えない
消えない 消せない 消えない
bottom of page